「まれびとイエスの神」講話(2,000円)
~ 脱在神論(ハヤトロギア)的「人称関係の

  神学」物語~
現代日本の福音主義からのユニークな教義学の展開 (337P)

+半世紀近く福音派牧師として伝道・牧会の最前線で愛する日本社会に生きる人々と共に歩んできた著者が、その現場から生み出した組織神学を物語論として展開します。

 単に欧米の神学の受け売りでなく、優れた日本の諸神学、さらに主に京都学派を軸にした日本思想・宗教の良きものを脱構築しながら、また台頭著しいイスラーム思想とも対話しつつグ

               ローカルな福音派神学を再構築します。

               他に類書を見ないと思います。 

 

☆「まれびとイエスの神」講話

  ~ 脱在神論(ハヤトロギア)的「人称関係の神学」物語~

       目次

  はじめに

      (A)宗教の時代におけるキリスト教

      (B)人称の世界の不思議(ワンダー)

       <参考資料>

  プロローグ(前口上)

   (ⅰ)プロローグ、“まれびと神の背景”メイン・ストーリー(総説)

     (A)「まれびと神」の訪れの書、聖書

      (a)旧約聖書物語

      (b)新約聖書物語

     (B)「まれびと神」物語

     (C)「まれびと神」の人称的呼びかけ

     (D)聖書の神の類比としての日本民俗学「まれびと」

     (E)聖書的「まれびとイエスの神」の日本来訪史

   (ⅱ)プロローグ、エピソード(各説)

     (A)“脱在神論的(ハヤトロギア)「人称関係の神学」物語”とは

      (a)脱在神論的「人称関係の神学」物語、人格と人称

      (b)脱在神論的「人称関係の神学」物語

      (c)脱在神論的「人称関係の神学」物語

        (ア)教義学の脱構築としての物語

        (イ)命題神学の危機

        (ウ)ヘレニズム思考の教義学、ヘブライズム思考の物語論

          (あ)ヘレニズム思考の教義学

          (い)ヘブライズム思考の物語論

      (d)脱在神論的「人称関係の神学」物語

        (ア)リアリテイとしての神

        (イ)聖霊のリアリテイ

        (ウ)社会救済のリアリテイ

        (エ)「まれびと神」のリアリテイ

          (あ)まれびと神とハヤトロギア

          (い)「まれびと神」の脱在性

          (う)「まれびと神」ヤハウエ=イエス

        (オ)神の適合性

      (e)脱在神論的「人称関係の神学」物語

        (ア)神学の分野

        (イ)教義、教理

        (ウ)教会の神学、学問的神学

  

     (B)講話のアウトライン

       <参考資料>

   

 (ⅲ)プロローグ、クローズ・アップ(詳説)

    (A)講話の神学的立場

     (a)移動するキリスト教、ヨーロッパからアメリカへ

     (b)福音派の定義

     (c)福音派の歴史

       (ア)キリスト教原理主義

       (イ)グローバルな福音派

       (ウ)グローカルな福音派

     (d)日本の神学

       (ア)日本的なるもの

         (あ)否定的に

         (い)肯定的に

         (う)宣教学的に

       (イ)世界の神学類型

       (ウ)日本類型のキリスト教

       (エ)日本的カスタマイズ神学

     (e)講話の視座

      (ア)関係論 (あ)関係論と存在論

             (い)関係論と類比論

             (う)現代の関係論的神学

      (イ)神学類型論

      (ウ)隠喩(メタファー)

      (エ)類比(アナロギア)、逆説(パラドクス)

      (オ)物語り(ストーリー)

      (カ)ハイブリッド神学

      (キ)脱・再構築

   (B)神学者の罪 

   (C)メイン・ストーリー、エピソード、クロ-ズアップ

     <参考資料>

 

  講話(レクチャー)Ⅰ “序幕の物語”―まれびとの呼びかけの書―

  (ⅰ)“序幕の物語”メイン・ストーリー(総説)

   (A)啓示論

     (a)啓示

     (b)「覚」の宗教―真理は内に

     (c)「啓示」宗教―真理は外から、まれびととして

     (d)一般啓示、特別啓示

     (e)啓示の開示性と隠蔽性

    (B)聖書論

     (a)正典聖書の人称的読み方

     (b)聖書の霊感性

     (c)聖書の通時的構造―救済史―

       (ア)キリスト教聖書配列

       (イ)ユダヤ教聖書配列

       (ウ)セプチュアギンタ配列 

       (エ)カソリック、正教の聖書、配列

       (オ)プロテスタント聖書配列

       (カ)聖書配列の相違の謎?

       (キ)救済史、反救済史

       (ク)救済の物語り(ナラテイブ)

     (d)聖書の共時的構造―人称関係性―

     (e)通時性・共時性の場としての「正典聖書」

     (f)基準としての「正典」聖書

       <参考資料>

 

 (ⅱ)“序幕の物語”、エピソード(各説)

   (A)啓示論  

     (a)砂時計

     (b)一般啓示と宗教の神学

   (B)聖書

     (a)聖書の影響史

     (b)文書啓示としての聖書

     (c)正典としての聖書

     (d)正典結集(けつじゅう)の理由

     (e)正典聖書、啓示の漸進性(暫定性)と完結性

     (f)聖書正典の限界性

     (g)「啓示」と「聖霊の内的証明」

     (h)聖書の二面性

     (i)渡辺聖書論

     (j)聖書の文献性(How)、正典性(What)

     (k)聖書本来の目的

     (l)カラー・ボール投票

     (m)編集者の視座

     (n)聖書信仰

     (o)首くくり論!「文献性」と「正典性」の関係   

     (p)渡辺聖書論の脱・再構築

     (q)通時的「救済史」、共時的「人称構造」

     (r)説教の回復

     (s)聖書主義 Biblicism

     (t)帰納法的聖書の読み方

     <参考資料>

 

(ⅲ)“序幕の物語”、クローズ・アップ(詳説)

   (A)聖(教)典宗教の比較

     (a)神道教典

     (b)仏教経典

     (c)儒教聖典

     (d)イスラーム教啓典

     (e)ユダヤ教、キリスト教、イスラーム教の正典批判

     (f)規範のある社会

     (g)日本社会の規範、空気

     (h)風見鶏とコンパス

     <参考資料>

 

 講話(レクチャー)Ⅱ  “起の物語”-まれびと神論― 

  (ⅰ)“起の物語”メイン・ストーリー(総説)

    (A)三位一体の神、

      (a)三位一体論の定義

      (b)ハヤトロギア的三一論

      (c)「神の痛み」とモルトマンの三位一体論的「苦しむ神」

      (d)神の和の神学=文脈化の三位一体論

      (e)三位一体論の影響史

        (ア)労働と安息

        (イ)弁証法論理

     (f)単一神論

   (B)神の人称性 

     (a)非人称的神 ―理性と啓示―

       (一) 神の存在証明

       (二)宗教批判と脱構築

        (ア)理性批判、カントの宗教批判と脱構築

        (イ)神の死、ニーチェの宗教批判と脱構築

        (ウ)神なき実存主義、サルトル、山崎正和の批判と脱構築

        (エ)史的唯物論、フォイエルバッハ、マルクスの宗教批判と    

           脱構築

        (オ) 精神分析学、フロイトの宗教批判と脱構築

        (カ)ドストエフスキー、キルケゴール、ウエーバー、

           バルト、内村鑑三、神学的宗教批判

        (キ)ヴイットゲンシュタイイン、分析哲学の宗教批判

        (ク)K.バルトの宗教批判

        (ケ)環境破壊の元凶はキリスト教であるとのと批判と脱構築

     (b)人称的神

        (ア)三人称的神

        (イ)二人称的神、神の本質と属性

        (ウ)一人称的神

     (c)神の蝕

     (d)神との人称的出会い

     (e)隠された神=脱在神ヤハウエ=イエス

        (ア)ヤハウエの顕現 

        (イ)哲学的神概念

        (ウ)神名のカミング・アウト(名乗り)

        (エ)イエス・キリストの御名

        (オ)脱在神イエス・キリスト

   (C)神の選び= 神の主権性、二重予定説

   (D)創造の神(創造論)

     (a)始原論としての創造論

     (b)聖書の創造論

     (c)神義論

     (d)非人称世界の創造

        (ア)近代自然科学とキリスト教創造論

        (イ)近代自然科学とイスラーム・タウヒード神学創造論

        (ウ)自然史宇宙論

        (エ)生態学(エコロジー)的創造論(環境神学)

    (e)人称世界の創造―創造における人間の位置

        (ア)神の像(神学的人間論)

        (イ)中間者としての人間

        (ウ)契約の神

          (あ)聖書における契約概念

          (い)恵の契約、業の契約

          (う)契約神学の影響史―身分から契約へー

          (え)契約神学の日本的展望―無縁社会から契約社会へー

          (お)契(ちぎ)りと契約

        (エ)スチュワードシップ論

          (あ)創世記の釈義から

          (い)自然支配からスチュワードシップへ

          (う)「成人した世界」におけるスチュワードシップ

          (え)「創造の秩序」から「神よりの委託」へ

          (お)救済とスチュワードシップ

          (か)日本人とスチュワードシップについて

          (き)儒教的、仏教的人間観への問い

    (f)摂理論

       (ア)人称世界の摂理論

       (イ)非人称世界、自然の摂理

    (g)ハヤトロギア的創造論

    (h)関係の構造的創造論

       <参考資料> 

 

 (ⅱ)“起の物語”、エピソード(各説)

   (A)唯一神論について

       (a)一神教のトリレンマ

     (b)一神教を巡って

       (ア)哲学的唯一神論

       (イ)哲学的一神論への問い

       (ウ)一神教の歴史的起源に聞く

          (あ)人類最古の一神教、「アマルナ宗教改革」とは  

          (い)旧約聖書の一神教に聞く

          (う)キリスト教史の一神教に聞く

       (エ)トリヴィア、民族学における一神教起源説

    (c)イスラーム神学、反三位一体論タウヒード神学

    (d)日本の「神々」に聞く

       (ア)日本語の「神」とは

       (イ)日本神道のエートスに聞く

       (ウ)コインの裏表 

       (エ)現代仏教哲学に聞く

       ヒロソフィヤ・ヤポニカ(日本哲学、中沢新一)の神―絶対無―

       (オ)日本的プロテスタントー浄土教に聞く―

    (e)一神教VS多神教

    (f)一神教のユニークさ(Polemics、宣明論的に)

       (ア)究極の責任者

       (イ)贖罪の前提としての一神教

       (ウ)専制君主的一神教と社会的三位一体論

  (B)仁・友情・慈悲・神の愛

    (a)仁

    (b)友情

    (c)慈悲

    (d)神の愛

    (e)慈悲と神の愛

  (C)人間の罪、 堕落論

    (a)原罪

    (b)律法

    (c)原罪の関係性

(ⅲ)“起の物語”クローズ・アップ(詳説) 

  (A)自然史と創造論との対話 

  (B)天台本覚思想と創造論との対話

  (C)神学的人間論

    (a)様々な人間論 

    (b)神学的人間論

    (c)関係存在としての人間

    (d)神学類型A,B,C

    (e)神学類型D、自然との関係(環境神学)

    (f)関係を関係づける神

  (D)ハイブリッド神学としての「自然の神学」

    <参考資料>

 

 講話(レクチャー)Ⅲ “承の物語”

 ―まれびとイエス・キリストの和解への呼びかけー

   ~イエス・キリスト論と救済論~

(ⅰ)“承の物語”メイン・ストーリー(総説)“イエス・キリスト論”    

  (A)キリスト論神学小史

  (B)イエス・キリスト論 

    (a)史的イエスと信仰のキリスト

    (b)二重福音

    (c)まれびとイエスと二重福音

    (d)二重福音の歴史学的意義

    (e)4福音書における史的イエスの福音

    (f)受難物語の背景

    (g)悲劇としての「受難物語」

    (h)神の悲劇としての「受難物語」

    (i)最後のイエス

  (C)贖罪論

    (a)贖罪の普遍性と十字架のユニーク性

    (b)贖罪、救済の客観的根拠

    (c)高価な恵み、安価な恵み

    (d)まれびとイエス・キリストの十字架のメタファー理解とX

  (D)まれびとイエス・キリストの復活―悲劇を超えてー

     <参考資料>

 

 (ⅱ)、“承の物語”、エピソード(各説)イエス・キリスト論

  (A)マトリョーショカ・キリスト論

    (a)キリスト論論争史

    (b)まれびとイエスー史的イエス論―

        (ア)サード・クエスト時代の史的イエス像

        (イ)まれびとイエスの類比

        (ウ)共観福音書のまれびとイエスー神の国の宣教者―

        (エ)ヨハネ福音書のまれびとイエスー信仰のキリストへ

        (オ)福音理解の倒錯を糺す

        (カ)関係論的史的イエス論・キリスト論

        (キ)自由の国からのまれびと

        (ク)デイープな受難物語

           (あ)受難物語の秘密

           (い)「受難物語」と悲劇性の比較

           (う)ギリシャ悲劇と

           (え)ヘーゲルと

           (お)日本の悲劇と 

        (ケ)まれびとイエスと関係の神学

    (c)躓きのキリスト論

    (d)メシヤ・イエス論

        (ア)処女降誕と復活

        (イ)メシヤ論の歴史 

        (ウ)二つのメシヤ論とメシヤの秘密

  (B)宇宙論的キリスト論

      <参考資料> 

 

 (ⅲ)“承の物語”メイン・ストーリー(総説)“救済論”

  (A)今日における救い

    (B)聖書の示す救済

  (C)救済の人称性

  (D)究極以前の救い、究極的救い、

    (a)絶対的目的、相対的目的

    (b)究極以前のもの、究極的なもの

    (c)イエスの生涯における「究極以前のもの」と「究極的なもの」

    (d)「究極的問題」としての罪

  (E)罪の雰囲気と取り扱い方

  (F)原罪

  (G)死とは何か

  (H)救済の両相性

  (I)救済論のマトリックス(組み合わせ)

    (a)“「往相的救済」における「究極以前の救済」と「究極的救済」の関係”        

       (ア)一人称の救済における「往相的救済」

       (イ)救済の秩序、 オルドー・サルテイス

       (ウ)新生、ホーリステイックな救済

    (b)義認論

    (c)「還相的救済」における「究極以前の救済」と「究極的救済」の    

        関係

       (ア)聖化論としての倫理

       (イ)「原則倫理」としての、十戒、主の祈り

         (あ)十戒

         (い)主の祈り

       (ウ)宣教

    (d)聖化論

       (ア)「聖」の意味

       (イ)人称的聖化論

       (ウ)非人称世界の聖化

    (e)栄化論

       <参考資料>

 

 (ⅳ)“承の物語”、エピソード(各説)、“救済論”

   (A)「覚の宗教」、「信の宗教」

   (B)福音派の社会的責任・生態学的・宇宙空間的責任

   (C)ホーリステイックな救済論

   (D)日本の大衆宗教

   (E)宗教からの救済

       <参考資料>

 

 講話(レクチャー)Ⅳ、“転の物語”―まれびと聖霊の呼びかけー

 (ⅰ)“転の物語”聖霊論、メイン・ストーリー(総説) 

  (A)聖霊論の逆転

   (a)バルト・テイリッヒ・ベルコフの聖霊論

   (b)ファン・リューラーの聖霊論

  (B)人称関係的世界(被造物、自然)創造における聖霊

   (a)非人称的聖霊の働き

   (b)人称的聖霊の働き

      (ア)一人称的救済における聖霊の働き

      (イ)二人称的聖霊論、聖化における聖霊の働き

      (ウ)三人称的聖霊論

  (C)教会論

   (a)教会の歴史

   (b)二つの教会論

      (ア)制度的教会論

      (イ)共同体的教会論        

        (あ)教会の標識、しるし

        (い)「共同体としての教会」の二面性

   (c)枯れた骨の幻と、神の息吹き

  (D)霊性神学

  (E)“X”=「史的イエス」と「信仰のキリスト」の聖霊論的展開

  (F)デボーション運動 

        <参考資料>

 

(ⅱ)聖霊論、エピソード(各説)

  (A)教会一致の神学から教会協力の神学へ

  (B)ペンテコステ、カリスマ派の聖霊論の脱・再構築

   (a)聖霊のバプテスマ

   (b)しるし

   (c)異言論

       (ア)異言現象

       (イ)脱物語としての異言

       (ウ)説教と異言

       (エ)異言と預言

   (d)預言と正典

   (e)「最大の聖霊の賜物(カリスマ)」、「御霊の実」、愛

   (f)ペンテコステ運動への評価

  (C)聖霊論のアナロジーとしての金融論

  (D)悪霊との戦い、「もっと度の強いキリスト教」を

  (E)終末の聖霊

       <参考資料> 

 

 講話(レクチャー)Ⅴ、“結の物語”―まれびとイエスの再臨―

(ⅰ)終末論、メイン・ストーリー(総説)

  (A)終末論とは 

  (B)終末論の変遷

   (a)バルトの終末論の起源

   (b)終末論の転回、教義学から、モルトマン、パネンベルク

   (c)新約学からの転回、ドッド、クルマン

   (d)デイスペンセーション神学とその「希望の神学」化

  (C)人称的・時間的終末論

   (a)一人称・将来的終末論

   (b)人称的・現在的終末論

   (c)歴史的終末 人称的・非人称的終末論

   (d)福音派の終末論、まれびとキリストの再訪

        <参考資料>

(ⅱ)終末論、エピソード(各説) 

  (A)リベラル神学の終末論談義

  (B)黙示文学成立の深層心理

  (C)終末論の倫理とミッション

       <参考資料>

 エピローグ(後付)