「モダニテイ~どこから、ここに、そしてどこへ~」 (500円)
講話、「近代化」思想のキリスト教的前提と展開 (58P)
上巻、「近代科学とキリスト教」

 ウオーラステインが説く「科学(技術)の近代性」である「近代科学」はガリレオ裁判以来、キリスト教の束縛から解放されて発展したと、従来の啓蒙史観では説かれて来ました。

 しかし、最新の自然科学史研究(渡辺正雄、伊東俊太郎、村上陽一郎等東大グループ)によって実証されたのは「近代科学キリスト教起源論」です。講話ではその紹介と「聖俗革命論」後の現代科学の問題性指摘と展望を、福音主義の立場から描きます。

 

       目次

*第一講 「科学」という言葉

*第二講 科学の歴史

 一、人類史における科学思想・五つのエポック

 二、なぜ西欧だけに「近代科学」は生まれたか

  (a)古代ギリシャ科学

  (b)中世ヨーロッパ科学

  (c)アラビヤ科学

  (d)ルネサンス科学

  (e)科学革命

  (f)聖俗革命

*第三講、後期近代科学(現代の近代科学)思想のキリスト教的前提

 一、一意的法則の支配

 二、自然のシンプルな法則性

 三、そもそも「法則」とは

 四、脱呪術化

 五、自然の対象性

 六、実験

*第四講、後期近代科学の問題点

 一、「要素還元主義」と「因果律」

 二、共時性理論、

 三、因果律と目的論(意味論)

*第五講、科学とキリスト教の衝突

 一、ガリレオ裁判

 二、ダーウインの進化論

 三、ビッグ・バン理論

 四、環境破壊の責任

*第六講、まとめと展望

 一、バレーボールのたとえ

 二、コートの分断

 三、科学チームの優勢化

 四、哲学チームの反撃

 五、神学チームからのアタック

 六、実りあるプレイへ